Alphatronics社、廃棄物管理の現場をIoTでつないで効率化

ベルギーのAlphatronics社は、遠隔地の廃棄物管理施設での業務をより効果的に行うため、自動化に対応したIoT接続のアクセス制御システムをArm Mbedを活用して実現し、顧客に提供しており、サービス担当者の訪問回数を最小限に抑えつつ業務の効率化を実現しています。

同社は新興のセルラー・コネクティビティ規格を活用することで、有線の通信アクセスや電力線のない地方への低コスト・低消費電力のコネクティビティを実現しています。

Alphatronics社のシステムが提供するメリット

  • Alphatronics社のシステムにより、廃棄物管理の顧客は、既存のインフラストラクチャを簡単かつセキュアにIoTに接続
  • Alphatronics社の自動化に対応したネットワーク型の制御システムを使用することで、遠隔地の廃棄物管理施設では現場での人員配置が不要となり、サービスの電話依頼も減少
  • この制御システムにより、認証を受けた顧客のみが現場にアクセスし、残された廃棄物の量を監視することができ、請求と規制コンプライアンスが簡単に
  • GPRSなどのセルラー規格を活用することで、有線の電力やコネクティビティ・オプションを欠いた遠隔地で低消費電力のコネクティビティを実現

ArmとAlphatronics社が廃棄物管理市場にIoTソリューションを提供

ベルギーでは、リサイクルと廃棄物管理に非常に真剣に取り組んでいます。ベルギーのフランドル地区は、一般廃棄物と産業用廃棄物の1人当たりのリサイクル率が世界最高を誇り、Alphatronics社は、同国の廃棄物管理プログラムの多大な成功に重要な役割を果たしました。

Alphatronics社はこの30年間、遠隔地の廃棄物リサイクルセンターなどの産業用の現場を対象とした、ユーザーアクセス承認で使用される自動制御システムの開発をリードしてきました。このほか、請求と規制コンプライアンス向けに、各ユーザーによって処分される廃棄物の量の測定システムも設計しています。

そのため、フランスの廃棄物収集会社より、Alphatronics社にサポートの要請があったことも当然といえるでしょう。この廃棄物収集会社は現在、自社で保有するトラックを運用することで、フランス全国の350施設以上からリサイクル可能な廃棄物とその他のごみを収集しており、多くの現場は地方の遠隔地に位置しています。ほぼ空のコンテナを確認するためだけの目的で、トラックを廃棄物管理現場に送る結果、同社は人員と燃料を無駄にしており、不要なサービスの依頼電話や、運営コストの高騰が発生していました。

同社がAlphatronics社に開発を依頼したIoT接続のアクセス制御システムとは、認証を受けた地域ユーザーによる現場への立ち入りのアクセスを管理するだけでなく、現場のコンテナを監視することで、サービスの依頼電話をかけるほどの使用状況であると判断します。

この廃棄物収集会社は、今後7年間で5,000個のアクセス制御ユニットが必要になると予測しており、ユニットの継続的なサポートや保守も視野に入れた形で、Alphatronics社はソリューションへの取り組みを開始しました。

Alphatronics社が提供するエンド・ツー・エンドの廃棄物管理プラットフォーム

Alphatronics社の廃棄物管理プラットフォーム

IoTのコネクティビティを遠く離れた現場に

顧客のニーズに応えるアクセス・ソリューションの開発にあたり、Alphatronics社が必要としたのは、低消費電力の運用と産業用コネクティビティ規格の強力なサポートによる設計でした。廃棄物管理の現場の多くは、近くに送電線のない遠隔地にあり、アクセスシステムは、ソーラーパネルやバッテリーで電源を確保する必要がありました。

そして、Alphatronics社は、GPRSが前述した廃棄物収集会社にとって最適なコネクティビティ・オプションであると判断した一方、将来的な顧客からこれ以外のコネクティビティ要件が求められる可能性もあるため、他の規格もサポートする必要がありました。

さらに、Alphatronics社には、以前に試したことはあるものの、製品を最初から開発するのに十分な時間はありませんでした。さらに、顧客の納期は厳しく、既存のIoTプラットフォームを使用して開発期間を短縮する必要がありました。慎重に検討した結果、Alphatronics社のチームは、製品のハードウェア/ソフトウェア・プラットフォームとして、STMicroelectronics社のマイクロコントローラ(MCU)とArm MbedのIoTプラットフォームを選択しました。

Arm Mbedが選ばれた理由としては、マイクロコントローラ・ベンダー各社による強力なサポート、コネクティビティIPの広範なポートフォリオと、消費電力を最小限に抑える、スリープ/低消費電力モードのネイティブAPIのサポートが挙げられます。新たなアクセス制御システムを市場に投入するにあたって、Armの顧客サービスとサポートの品質が役立つことも明らかでした。

Armとの協業でIoTがもっと簡単に

“今回のアクセス制御システムには、GPRSが最高のコネクティビティ・ソリューションであり、Mbedとの協力が最適だと判明しましたが、その際、当社は厳しい課題に直面しました。というのも、遠隔地のデバイス管理アプリケーションで、この組み合わせを使用した経験が、これまでなかったのです。

しかし、Armから派遣された専任のアプリケーション・エンジニアは、3カ月にわたって当社と協力し、ソフトウェアの開発をサポートしてくれました。Armが当社の成功を献身的に支えてくれたからこそ、Alphatronicsは今回、GPRSによる遠隔地のデバイス管理に対応した、廃棄物管理業界向けのリモートアクセスシステムを提供できたのです”

――Alphatronics社 COO Jasmien Vanvooren氏

Alphatronics社が開発を目指している制御システムとは、完全なモジュール式で、汎用性にも優れ、幅広い潜在顧客への導入が可能で、コネクティビティとデバイスの電源オプションに幅広く対応したものです。

今後については、Wi-Fi、LPWAN(LoRa/NB-IoT)、3G/4Gセルラーなど、他のコネクティビティ規格のサポートもAlphatronics社は検討しています。将来的な要件に対応できるよう、MbedのIoT機器プラットフォームには、ソフトウェアスタックとモデムドライバが用意されており、これによってAlphatronics社は、使い勝手に優れたセキュアなプラットフォームを通じ、アクセス制御ソリューションのリエンジニアリングを短期間で実行できます。

ArmのMbedプラットフォームがバックボーンとして機能できる分野を対象に、Alphatronics社は廃棄物管理以外の使用事例でもソリューションの導入を目指しています。具体的には、大都市の自転車用ロッカーの開発を計画中の欧州企業を対象とし、Alphatronics社が自動ロックシステムの設計に参加する可能性があります。



お問い合わせ

さらに詳しくは、アーム株式会社 IoTサービスグループ プロダクトマーケティングまで、こちらのWebフォーム からお気軽に日本語でお問い合わせください。

Important Information for this Arm website

This site uses cookies to store information on your computer. By continuing to use our site, you consent to our cookies. If you are not happy with the use of these cookies, please review our Cookie Policy to learn how they can be disabled. By disabling cookies, some features of the site will not work.