Arm MbedとIBM Watsonが連携、IoTとデータ分析をシンプルに

ソフトウェアブリッジ・ソリューションにより、Arm MbedとIBMのWatson IoT Platformを連携


By Doug Anson (Arm) and Travis Siegfried (IBM)
※本稿はこの英文記事の抄訳です



社内データからこれまで得られなかった潜在能力を引き出し、自社のプロセスと製品を向上させるために、あらゆるタイプの企業がモノのインターネット(IoT)戦略を模索しています。

しかし、IoTを大規模に実装するには、数億個ものネットワーク機器を管理し、アプリケーションで必要になるデータを収集・送信するとともに、強力なデータ分析ソリューションを駆使することで、データの持つ意味を企業が理解できるようサポートする必要があります。

これはあらゆる企業にとって大変な労力のかかる作業であり、機能性、拡張性、セキュリティに優れたIoTのネットワークとデータセンターを一から開発することは、大半の企業の専門知識の範疇を超えています。

企業が求めているのは、IoTソリューションを最初から開発する際の、デバイスと管理の複雑性を大幅に軽減することです。そのためIoTベンダー各社にとっては、顧客企業が貴重なITリソースを費やして自社製IoTソリューションの開発に苦労することが無いように、ベンダー側でIoTを構成する各種テクノロジー(コネクティビティ、センサー、処理、セキュリティ、デバイス管理、ビジネス分析など)をまとめた形で統合ソリューションを作り上げ、顧客企業がIoT投資の価値をいち早く回収できるようにすることが責務になっています。

IoTの分野で、実務での利用形態を推し進め、採用の障壁を引き下げ、エンドユーザに価値を提供するには、業界のコラボレーションが必要不可欠です。こうした状況を背景に、Armはこのたび、ArmのIoTデバイス管理サービス「Mbed Cloud」とIBMのIoTプラットフォーム「IBM Watson」を連携させるソフトウェアブリッジ・ソリューションの提供を開始します。

両社の顧客は、広範で包括的なIoT戦略をシームレスに導入し、デバイス管理機能(コネクティビティ、プロビジョニング、OTAアップデート、セキュリティ)を採用しつつ、ビジネス分析によって有意義な洞察を引き出すことが可能になります。


Mbed Cloud:IoTデバイスの大規模・簡単な管理

このたびのソフトウェアブリッジは、IBM CloudにおけるWatson IoT Platformの一部として統合されており、複数の重要なアプリケーションを自動化します。これにより、両プラットフォームはIoTアプリケーション全体にわたってデータを共有し、互いを理解することが可能です。具体的には、以下の機能に対応しています。

  • デバイス・リプレゼンテーション:Mbed Cloud内で見られるデバイスを、IBMのWatson IoT Platformでも同等のデバイスとして表現します。つまり、、Mbedデバイスをより上位層のクラウドサービスでも視認できるように、デバイスの「シャドー」を作成します。

  • イベント・マッピング:デバイスのテレメトリとイベントのアップストリームを、より上位層のクラウドサービスへ転送・伝達します。

  • メッセージ変換:ネイティブのMbed Cloudと、IBM Watson IoT Platformのメッセージ形式の間で自動変換を行います。

  • プロトコル変換:IBM Watson IoT PlatformがサポートしているMQTTプロトコル(Message Queuing Telemetry Transport Messaging Backplane)と相互連携しています。

こうした機能の大半を自動化することで、IT部門は新たなデバイスを容易に追加し、現場に導入済みのデバイスについては、ファームウェアのアップデートをOTA(Over The Air)で管理できます。セキュリティ・アップデートのインストールやバグの修正に際し、多数のデバイスを対象としたファームウェアの自動アップデート機能は極めて重要です。自動化は、こうした大規模のデバイスを管理する唯一の手段となります。

Mbed Cloudがデバイス管理の機能を担うことで、顧客企業は最大規模のIoTネットワークでも容易に管理できます。また、分析機能にも対応し、実用性のあるプロセスと製品の変更を提示し、顧客の製品やサービスを向上させる上で必要な要素として、IBM Watson IoT Platformによるデータセットへのセキュアで信頼性の高いアクセスが保証されます。


Arm Mbed Cloudブリッジは、デバイス・リプレゼンテーション、イベント・マッピング、メッセージ変換、プロトコル変換を通じ、ネットワークに接続したIoTデバイスとIBM Watson IoT Platformとのやり取りをシンプル化します。これによって、Mbedのエコシステム全体がIBM Cloudに組み込まれ、顧客はIBM Watsonの分析サービスを利用できるようになります。


IBM Watson IoT Platformについて

IBMのWatson IoT Platformは、セキュアでスマート、拡張性に優れたIoT環境のハブであり、自社のIoTインフラストラクチャを包括的に管理し、より効果的な意思決定をリアルタイムで行うことができます。グローバルに分散されたセキュアなデータ、分析機能とクラウド施設、エッジ機能のほか、サプライヤとソリューション・プロバイダによる充実のエコシステムを活用できます。

Arm Mbedについて

Arm Mbedは、IoTのデバイスおよびアプリケーションを開発し、フィールドにおいてデバイスをセキュアに管理したり、プロビジョニングやコネクティビティを実現するために不可欠な要素を包含するIoTプラットフォームです。具体的には、IoTデバイス組み込み用OSから、ネットワーク経由でデバイスを管理するクラウドサービス、各種ツールおよび開発エコシステムまでを包括的に提供します。IoTを利活用する企業は、Mbedプラットフォームを導入することで、アプリケーション開発の所要期間を劇的に短縮できるほか、パブリッククラウドかプライベートクラウドか、オンプレミスかハイブリッドかといった構成を問わず、クラウド環境にIoTデバイスをセキュアに接続し、管理したりアップデートしたりすることが可能です。さらに詳しくは、 https://www.mbed.com/ をご覧ください。



お問い合わせ

さらに詳しくは、アーム株式会社 IoTサービスグループ プロダクトマーケティングまで、こちらのWebフォーム からお気軽に日本語でお問い合わせください。

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