「シンプルでセキュアなIoTを実現」、IoT/M2M展 春 2018 Armパビリオンレポート

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」がもたらす経済効果に大きな期待がかかっています。それを“可能性”から“実績”に変えるようなIoTを作り出す。それが、コンピューティングやコネクティビティの専門家としての私たちの挑戦です――。

「IoT/M2M展 春 2018」(2018年5月9~11日、東京ビッグサイト)の特別講演において、ArmのIoT Services GroupでPresidentを務めるDipesh Patelは会場を埋めた3,000人近い聴衆にこう語りかけました。

IoT/M2M展 春 2018の特別講演に登壇したDipesh Patel(左の写真)と会場の様子(右の写真)

IoTの経済効果は、さまざまな事象をデジタルの写像として複製する大量のデータを生成・取得し、それを徹底的に活用することで実現されます。その際に立ちはだかる各種の障壁を無くす取り組みが、いま産業界全体に求められています。

そこでArmは今回IoT/M2M展に当社として初めて出展し、パートナー企業7社とともにパビリオンを構え、IoTの大規模導入においてデータを取得するまでの期間や複雑性を削減できるソリューションを一挙に紹介しました。本稿では、その様子をレポートします。(参考記事:ウフルの展示の詳細はこちら

Armパビリオンの受付横の壁面

Armパビリオンの受付横の壁面には、IoTを構成するデバイス/ネットワーク/クラウドおよびセキュリティの各階層に向けたソリューションをArmエコシステムのいずれのプレーヤーが提供しているかが示されていました。


“チップからクラウドまで“のIoTセキュリティを実現するMbedとは?

「Arm Mbed IoTソリューション」コーナーでは、「Arm Mbed」を中心にArmのIoTソリューション群が紹介されました。

「Arm Mbed IoTソリューション」コーナー

Mbedは、IoTのデバイスおよびアプリケーションを開発し、フィールドにおいてデバイスをセキュアに管理したり、プロビジョニングやコネクティビティを実現するために不可欠な要素を包含するIoTプラットフォームです【資料PDF:Arm Mbed概要カタログ

具体的には、IoTデバイス組み込み用OS「Mbed OS」から、ネットワーク経由でデバイスを管理するクラウドサービス「Mbed Cloud」、各種ツールおよび開発エコシステムまでを包括的に提供します。

IoTを利活用する企業は、Mbedプラットフォームを導入することで、アプリケーション開発の所要期間を劇的に短縮できるほか、パブリッククラウドかプライベートクラウドか、オンプレミスかハイブリッドかといった構成を問わず、クラウド環境にIoTデバイスをセキュアに接続し、管理したりアップデートしたりすることが可能です。【資料PDF:セキュアIoTデバイス開発プラットフォーム|Arm Musca-A1 テストチップ搭載ボード

このコーナーでは、こうしたMbedの機能や特長を説明員が紹介した他、2018年2月に発表された「Mbed Enabled Module」の実機も展示されました。【資料PDF:Mbed Enabled Modules紹介スライド

また、Mbed対応のハードウェアソリューションとして他にも、Mbedパートナーである村田製作所のWi-Fi通信モジュール「Type 1HD」もこのコーナーで紹介されました。Mbed Cloudとの接続に加え、同社の仮想センサープラットフォーム「NAONA」においてセンサーデータの変換・統合を担うクラウド「NAONA Cloud」との接続に必要なソフトウェアコンポーネント全てをあらかじめ搭載したモジュールです。

Mbedのハードウェアソリューション展示

写真左側のラックはMbed Enabled Moduleの継続的インテグレーション(CI)テスト環境です。


コンセプト実証プロジェクトをずらり披露

「IoT実証プロジェクト」コーナーでは、日本においてArmが主導して進めている4つのコンセプト実証(PoC:Proof of Concept)プロジェクトの成果物が披露され、パビリオン来場者の多くが足を止めていました。

「IoT実証プロジェクト」コーナーの様子



「Mbed電子棚札プラットフォーム」は、コンピュータビジョンにより在庫管理や消費者行動をリアルタイムに可視化を実現するシステムです。電子ペーパーを表示部に採用し、各種センサーを内蔵した棚札タグ(電子タグ)と、深層学習による物体認識機能を備えたカメラを組み合わせたシステムであり、生産から流通、小売まで、サプライチェーンに横断的に導入できる“プラットフォーム”として構築されています。【資料PDF:展示パネル

「Mbed電子棚札プラットフォーム」の展示の様子

棚に並んだペットボトルを手に取ったり、棚に戻したりすると、あらかじめ学習済みのデータから該当する物品を特定し、在庫数量の増減をカウントするデモを見せました。画像認識は「Mbed Edge」を搭載するLinuxゲートウェイで実行しています。



「運転者&車両モニタリング・システム」は、運送業界での利用を想定したものです。トラックのドライブレコーダーとデジタルタコメーターから車両の状態を、さらに運転者が身につけるウェアラブルデバイスからバイタル情報を、Mbed Cloudを介してアプリケーション・クラウドに取り込みます。さらに外部サービスから交通や天気などの情報も取得。それらを加味した上で指令センターから的確な指示を発信できるようになり、より多くの荷物を、より少ない人数で配達可能にします。【資料PDF:展示パネル

運転者見守り用ウェアラブル端末(写真手前)を展示した他、サンプルの走行データを使って利用イメージ(写真奥)を見せました。



「スマートホーム向け電力線通信(PLC)モジュール」は、「Mbed Enabled」ハードウェアとして提供されているセンサー・ボードを利用して実装されています。さまざまなセンサーやアクチュエータなどの入出力機能を柔軟に組み合わせ、たとえばスマートロックやスマートセンサー、スマートカメラなどの機能を実現できます。これを敷設済みの電力線経由でMbed Cloudに接続し、アプリケーション・クラウドにつなぐことで、既存の建物や構造物を“プラグ&プレイ”でIoT化することが可能です。【資料PDF:展示パネル

「スマートホーム向け電力線通信(PLC)モジュール」

Mbed Cloudを介在させることで、各種センサーやスマートカメラ、スマートロックを、それぞれのメーカーや仕様が異なっていても、セキュアかつ一元的に管理することが可能です。



「顔検出連動型電子チラシ」は、小売店舗に収益向上をもたらすことを狙ったシステムです。Mbed Enabledのマイコン・ボード上で画像検出アルゴリズムを稼動させ、来店者の属性情報(見た目上の年齢、性別、表情など)をリアルタイムに取得し、それに応じて購買行動を促すようにコンテンツを切り替えて電子チラシに表示します。【資料PDF:展示パネル

「顔検出連動型電子チラシ」

写真の下部にあるカメラはMbed Enabledのマイコン・ボードにつながっています。これで来店者の画像を捉え、見た目上の年齢や性別、表情などをリアルタイムに分析します。そのデータはMbed Cloud経由でアプリケーション・クラウドに連携され、そこで稼動するビジネスロジックに基づいて店舗にある電子チラシ(写真上部の壁に取り付けられた表示装置)のコンテンツを遠隔から切り替えることが可能です。



お問い合わせ

さらに詳しくは、アーム株式会社 IoTサービスグループ プロダクトマーケティングまで、こちらのWebフォーム からお気軽に日本語でお問い合わせください。

Important Information for this Arm website

This site uses cookies to store information on your computer. By continuing to use our site, you consent to our cookies. If you are not happy with the use of these cookies, please review our Cookie Policy to learn how they can be disabled. By disabling cookies, some features of the site will not work.